無関心こそ最大の敵意である

昨日(10/31)は小泉内閣改造のニュースばかりが流れていましたが、これに関して私は感慨も何もありません。あえて言えば、法相に弁護士出身の人物が選ばれ、死刑執行に否定的な見解を示したことが唯一気になりましたが、後は衆院選でこの結果が出たときからある種の諦念と言いますか、シラケムードのようなものが続いていますので。
そういった具合で、最近国内政治では社民、共産が少ない頭数でどこまで出来るのか(特に前者は保坂展人復帰と胡散臭い諸法律審議とが同時にあったことから注目)と、前原民主党代表が首相になり得るか、ということぐらいしか興味がなかったのは事実です。二大政党制に対して私はどちらかと言えば否定的ですが、社、共の左派二党だけではあまりに反小泉の対抗軸としては弱すぎるのもまた明確ですし、必然的に民主党の党首に注目せざるを得ない状況にはあります。当初はタカ派、小さな政府主義、松下政経塾出身議員というキーワードから来る危惧もありましたが、党首討論などを見る限りは政治的志向は違えど、論理性と品性は信頼に足るという印象を受けていました。しかし、昨日の内閣改造へのコメントで、ちょっと危うさというか、自民党と渡り合うという意味で不安を感じてしまいましたね。
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/seitou/news/20051101ddm005010020000c.html
「エールを送る」というのは、「何でも反対」「野党病」という批判をかわすと共に、紳士、優等生的印象を与えようという考えなのかも知れませんが、人が良すぎるか、はたまた本気で自民党政権を覆し、政権奪取する意思がないのか、というようにも受け取れました。ただでさえ政策的には小泉政権と差が見えにくいのだから、筋の通った理論家らしく堂々と批判のためではない建設的批判を展開して欲しかった。安倍晋三靖国参拝に釘を差したのはいいんですけどね。
とりあえず、今後は堂々の政策論議を期待していますが、「憲法提言」も自民党案よりソフトな程度で、独自色が今一つ見えないんだよな、と苦言は呈させていただきます。前原氏個人はとにかく、民主党自体はまだ敗因が見えていないのかも、と思ったり。ちなみに私の小泉政権に対するスタンスは表題の通りで。
追記:なんだかなぁ。ちぐはぐですね。
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/seitou/news/20051102k0000m010050000c.html