柔らかく、強く

Advantage Lucy『Echo ParK』
只今BGMとして再生中。インディ盤だけどAmazonにはある(=asinがある)のかしら。
急ぎの更新なのでそのあたりを含めた詳細は後に書きますが、一言で言えば「しなやかな音源」です。安らぐけど、脱力系ではなくしっかりと筋は通っています。スピッツ草野正宗が帯書きに寄せたコメント「しっかりと前向いて歩きたくなるアルバム」ってのは実に言い得て妙。以前からギターポップや癒しという枠に留まらないものを持っているバンドでしたが、このアルバムを聴いた後、四年の空白は決して無駄じゃなかったなあ、と感慨深くなりました。
好きなバンドが進化し、新しい音を届けてくれる、その過程の中で良い意味でファンを裏切らないというのは実に嬉しいものです。私の聴くジャンルは雑多ですが、その中で最も好きな3つのバンド(3つともバンドサウンドだったのが偶然かどうかは分かりませんが)が長期間継続して活動し、彼らの変遷におおむね同意出来ることは、リスナーとしてはかなり幸せなことでしょう。特にルーシーはその変遷の中で何度も存続の危機に立たされただけに、このアルバムを聴いて「いいなぁ」と思えたことは、ささやかながらも本当に幸福なことと言える気がします。勿論、このバンドにそういう思い入れがない方にも、自信を持ってお勧めできる一枚です。