楽天イーグルスの今後

ひとまず、今日オリックス近鉄合併球団との分配ドラフトが行われ、また、裏金問題で揺れた明大・一場投手の自由枠獲得も決定、戦力面でも最低限の見通しの立った楽天イーグルスですが、地元の関心はどうも参入決定をピークに一気に落ち込んだ印象が否めません。やはり、「後出しじゃんけん」の後味の悪さが払拭されていないということでしょうか。まずは、今後の戦力補強、秋季キャンプを経て、3月のオープン戦で地元初お披露目ということになるわけですが、現状でOP戦、どこまで入るのだろうか?という疑問というか、危機感はあります。
二軍本拠地について、関東への設置に圧力をかけたオーナー陣を尻目に仙台に決めたのは好感が持てるのですが、そのくらいではまだまだ地元ファンの全面的信頼は勝ち得ないでしょう。ライブドアという見えない敵、イメージとの戦いということも考えると、実に前途多難ですが、折角東北に来たのだから、本気でこのチームを東北の象徴にするつもりで長期的にチーム作りをしてもらいたいものです。そういう意味では、即戦力の一場を諦めてでも、ダルビッシュ投手の指名をやって欲しかったのですが。
とにかく、オリックスと合併して地元神戸に帰る、なんて考えず、真剣に「東北のチーム」を作ること。そして、本当に野球好きから評価されるチームになること。チーム単位で楽天イーグルスに期待することはそれだけです。来年いきなりプレーオフ進出、というのは、余程上手くいかないと無理でしょうし、パには親会社がごたついているとは言え、西武、ダイエーという常勝軍団がありますから、そういう方向のチームはもう十分で、むしろ今は亡きバファローズのような、個性的で勢いに乗ったら止まらないようなチームの方がファンとしては面白いですしね。