質問の意義

ライブドア楽天の第二回ヒアリングの結果から、ここに来て楽天の印象的優勢が伝えられていますが、問題のアダルトサイトに対する質問に関し、疑問が二つほどあります。
まず、判断する側―現経営陣が、両者の事業内容と性質についてどの程度理解できるのかということ、そしてもう一つは、現在入っている企業には「公共財としての適切性」が本当にあるのかということです。
前者に関しては、ライブドアがこれまでそういうものの規制に本腰を入れていたか疑問であるのは事実でしょうが、逆にネットの性質を考えた場合、楽天三木谷社長の「絶対にそういうものは出させない」という答弁に無理があると私には思えますし、後者に関しては、例えば不祥事で大株主のオーナーが辞任した西武や、産業再生機構行きの決まったダイエー、「栄養費」問題や前オーナーの数多ある暴言のある巨人なんかはどうなんだ、という話になります。別にソフト・オン・デマンド*1が球界に進出するというわけでもないのだし、検索も含めれば既に球場名を出しているYahoo!にも問題があるということになってしまいます。
第一、どんな会社でも一つや二つは後ろめたい部分はあるわけで、問題はそれを今後どう改善させるかということではないでしょうか。最終結論が出るまではあと半月近くかかりますが、こんな、半ばネット業界の盲点を突いたような難癖だけで結論を出されたら、ファンの側としてもたまったものではありません。どういう結論になるにせよ、本当にプロ野球界と東北のためになるようにきちんと総合的な判断をしてもらいたいと思います。

*1:有名アダルトビデオメーカー