検察活動活発化と水谷建設

今年に入って検察がかなり恣意的な活動活発化を見せているのは既に皆様ご存知のところでしょうが、今一番の注目物件は水谷建設でしょう。
表向きは脱税容疑での捜査ですが、既に我らが福島県の知事の実弟(縫製会社経営)にも捜査の手が及んでいるように、単なる脱税での立件ではなく、その先に政治権力を見据えているのは明白。あと、個人的には脱税の舞台となった土地も気になるところ。もろ地元(自転車で行ける距離)ですが、ここは既に計画撤回されたとは言え、平競輪場の移設とともに計画されていた「サイクルパーク」建設予定地に近い土地で、そのあたりとの関連も非常に気になっています。これはあくまで地元住民(=私)の憶測ですが、土地取得時期がサイクルパーク構想がまだ完全凍結されていなかった時期(1998年)であることからも、建前は宅地造成目的だったとのことですが、何らかの関連はあると私は疑っています。
この会社、他にも木戸ダムという福島県内のダム工事で下請け(建前の施工者は「前田・日産・田中特定建設工事共同企業体」、水谷建設前田建設の下請けという構図)を行っており、受注が決まった時期に知事実弟(知事自身も役員であった、創業者は知事の父)の会社、「郡山三東スーツ」の所有する土地を買収していますが、それが相場より不当に高いため、知事への「謝礼」ではないか、と疑惑が向けられています。「郡山三東スーツ」とのやりとり自体は既に各メディアで既報ですね。このことから最初は佐藤栄佐久知事の首が狙いで、あわよくば更なる大物(水谷建設福島原発を通じ、亀井静香との関連もフリージャーナリスト・山岡俊介氏により指摘されている)を、という魂胆かと思っていたのですが、どうも国交正常化後を睨んで対北朝鮮人道支援で実績のあるNGOレインボーブリッヂ」に億単位の支援をしていたらしい(関連記事はこちら)というので、事態はかなり複雑化しそう。リンク先記事によれば木戸ダム元請けの前田建設や、原発絡み(行研・行政問題研究所の略)の捜査も動き始めたようですね。
下手すると一県の知事、一政党の顔(亀井静香)、さらには北朝鮮絡みで「反政府、反自民党(=反小泉)的」な人達が大量検挙につながりかねない、でついでにいわき市レベルでもいろいろ飛び火しそうな、落ちゲーの大連鎖なみの汚職事件への発展の可能性はありそうです。しかし、その面子はかなり恣意的なものになるとも予感しています。仮にサイクルパークの件で何か出てきても旗振り役だった元市長、岩城光英参院議員(市長在職〜1997)は森派所属(ついでにコスタリカ方式衆院福島5区選出の二人の自民党議員も共に森派)なので難を逃れるやも知れません。亀井静香小泉政権にとって目の敵なのは今更説明不要でしょうし。とにかく、今後に注視する必要があると共に、逮捕者の顔ぶれには細心の注意を払うべき「国策的」要素の強い事件であることも頭の片隅に入れなければならない一件であるでしょう。しかし、国策的と自分で言っておきながらも、血が騒ぐのは否めませんねえ(笑)