根は深いか

GRAPEVINE『d e racin e』ASIN:B000A0H4QS
d e racin e
アマゾンで調べたら正式な綴りは上記のようで。フランス語はよくわからん。ちなみにタイトルは仏語で「根無し草」の意。
しかしバインは本当、毎回ハズレがない。先行シングルが一ヶ月前に一本だけで大丈夫か?と不安に思いましたが、杞憂でしたよ。6曲目の「放浪フリーク」はシングルカットも納得の名曲。勿論それ以外にも聴きどころあり。4曲目はミスチルかとも思えたけど(そういやデビュー当初は「似てる」とか言われてましたっけ)。今もBGMとしてかけています。しかし、やっぱり私は二面性のあるものに強烈に惹かれるのだな、とこのアルバムを聴きながら改めて感じます。統一したトーンで、というのはどうも苦手で。まあ爽快感のある「放浪フリーク」も、歌詞では光あるものへの違和感を謳っているので、そのあたりが私とリンクしているのかも知れないですが、一方でただひたすら闇だけの世界、というのも違和感がありまして。これは現実の社会と対峙する時もそうですが、私は統一より複雑性を求め、そのことで結果としてニュートラルな状態を作ろうとするというか、バランスを取ろうとする傾向が確実にあります。それ故闇にも目を向けるし、そのことで人から暗いとか、考え過ぎだとも言われるのですけど。でもこの方法論は体に染み付いているし、そう簡単には変わらないでしょう。