人並みの幸福が見えた日は

私は現在、定職を得ながらもそれを次の(自分が本当にやりたいことへの)ステップとして捉えています。まあ資本主義が露骨になってきた(笑)現世、何をするにも先立つ金は必要ですし、ただフリーターないし穀潰しでいるよりは「よのなか」by id:tazan様 私流に言えば企業社会が、学生、あるいはジャーナリストとして見るのとどう違うのか、そしてジャーナリストとなった日にどう向き合っていくのか、というのを観察した方がいいんじゃないかと思ったわけです。
今のところ、幸い職場環境にも恵まれ、「よのなか」観察という目的はかなり順調、傍目には今の仕事に必死に打ち込んでるように見えているかも知れません。まあ、実際のところ私は仕事向けに言われた様々な言葉を咀嚼して、自分に還元しつつ仕事にも生かさなければいけないので必死ですがね。そういう目的があるからこそ、逆に仕事はきちんとしなければいけないと思うし、辞める時も惜しまれるぐらいでなくてはならないでしょうから。現状では自分の目的と仕事とがある程度噛み合って好循環にはなっているのかなと。
しかし一方で、このまま今の会社に残って家族を養い、人並みに結婚し、会社でもぼちぼち出世して、というありきたりな幸福も、私自身がそれを望み、それに向けて努力すれば手に入るかも、という見通しも出てきました。そういった幸福を他人が望む分には、「いいんじゃない」と(大方の場合皮肉抜きで)思うけれど、たぶん私はそれより自分の理想に近いもの―例えそれが棘の道でも―を取るし、仮に安定を一時的に選んでも、それに安住できないでしょう。
私は自分で「私だから為し得る」と思うこと、辺境からの視点で「よのなか」を見、メインストリームに向けて辺境から情報を発信する。そして辺境においてもまたその地域のアウトサイダーとして新しい視点を提供し、私もその地域から新しい視点を獲得していく。そうしていくことで見つけた私なりの方法論で、世の困難を解決する手がかりを作れれば、ということを実現するために動いていくつもりです。まあこんなこと言ってちゃ当面結婚なんて無理でしょうけどね。相手もいないし。身軽で丁度いいか(笑) 最近知人が何人か結婚したせいでそんなことを思ったりもしますが、種を残すより記録に残る生き方をしたいです。名誉欲というより、充実感のために。