歴史的、だがまだ一歩目

ひとまず、フロント方面への不満をぶちまけたところで本題へ。卒業関連手続きで木曜から上京していたこともあり、昨日(26日)のパ・リーグ開幕戦、楽天球団の船出の試合に知人と共に行ってきました。
我々は11時の開門とほぼ同時に到着しましたが、既に外野は満席、内野自由も一階席は列の前に並んでいた人たちが座り混雑しており、二階席で観戦しました。TVなどで取り上げられていた仙台対千葉の限定弁当対決も30分ほどで完売(並んだが買えなかった・・・・)、千葉での開幕戦は1996年以来九年ぶりということで私は初体験でしたが、いつもとは明らかに違う異様な空気がロッテ、楽天両チームの応援団、そして私達内野席の観客からも漂ってきているという感じ。オープニングセレモニーも333人(ロッテ球団発表)のブラスバンド、チアリーディングス、ヘリコプターを動員しての大々的なもので、開幕試合の中でも特別な開幕試合、という雰囲気が演出されていました。
試合は岩隈が好投し、打線も高須、川口の元近鉄勢を中心に意外と(失礼)良く打ち効果的に3点を獲得。礒部のオープン戦から続く不振がやや気がかりでしたが、9回の楽天の攻撃がロッテの継投ミスで少しだらけた以外は締まった見ごたえのある試合。新球団の門出に相応しい好ゲームでありました。ただ、あえて苦言を呈すれば、試合終了後、岩隈のヒーローインタビューが終わってからでも、スタンドへの監督挨拶は良かったのではないかと。そして、どうせやるなら監督のスタンドプレーではなく、選手にも出てきて欲しかった。その二点でしょうか。
確かに昨日の勝利は歴史的一歩ではあると思います。しかし、あくまで一歩は一歩でもあります。これから末永く東北に定着するチームになるためには、まだまだ課題が山積しています。スタンドの盛り上がりを一例にすれば、ロッテの熱狂的ファンに押され圧倒的にアウェーの雰囲気でした。ビジターゲームでも相手を圧倒する盛り上がりというのはすぐには無理でしょうが、まず仙台でホームゲームの盛り上がりを見せられるか、という問題があります。また、元近鉄ファンの囲い込みや、仙台以外での東北各地でのファン獲得なども、まだまだ不満があります。もちろん、これらの要求は、東北に日本一(成績というより、ファンに愛されるという意味で)の球団が出来て欲しいからこその厳しい注文です。近鉄バファローズは、ある意味では最も熱狂的なファンに支えられていたチームでした。その代わりに参入した地元チームですから、近鉄バファローズのなくなった重みを噛みしめて、地元民として共に歩んでいきたいという気持ちでいます。