構造的問題

http://www.asahi.com/national/update/0316/TKY200503160355.html
またか、と言わざるを得ない大学アマチュアスポーツの不祥事。まあ「体育会系」(≠体育会)としては当然のことなのかも知れないけど、中学生ならとにかく、成人した人間ならそのことの法的意味や、周りに与える迷惑を理解している必要があるでしょうし、もしそういう意識の欠如があるとすれば、やはり現状のアマチュアスポーツにおけるエリート選手の在り方というのが問題となるのでしょう。よく日本では青少年のアマチュアスポーツで「人間性育成」というテーマが掲げられていますが、むしろ、実体は前に一場事件等で指摘したように、その視点が最も欠けているのではないかと思うのです。
私はスポーツを通じて精神鍛錬がどうこう、ということをまともに信じているわけではありません(全くないとは言いませんが、それを現実社会にどの程度還元できるか微妙だし、スポーツはそもそも楽しむものでしょう?)。ただ、そういう部分からはむしろ離れて、スポーツマンである前にまず一人の人間として彼らがまともに成長できる環境があるのか、ということを改めて問いたいのです。そういった環境の整備が、結果としてはこのような余計なつまづきを減らし、スポーツ文化のレベルアップにも繋がっていくのではないでしょうか。