新春競馬批評

ハナミズキ
1月5日は何の日か、競馬ファンならまずこの日が正月だと答えるでしょう。一年の計を占う東西金杯の日であります。春の天皇賞が旧・天皇誕生日(現・みどりの日)から日曜開催に移って以降、日程が明確な開催もここぐらいのもの。それだけ特別な日なのですが、諸般の事情で馬券は買えず、自宅でTV観戦でした。今日から20歳以上の学生にも馬券正式解禁だと言うのに、ううむ。
とりあえず、東は「お祭り男」横山典弘騎手が、G1を目指すクラフトワークと共に快勝、というすっきりしたレース。この人は今、JRAの全騎手の中で一番ガッツポーズが絵になるというのが私見。若手のようなある種のナルシズムやいやらしさがないし、元の人柄もあって素直に喜んでいるのがこちらにも伝わってくるので。去年は関東リーディングを逃したものの、充実期の36歳、まだ騎手として老け込む年齢ではないはず。人馬とも活躍して欲しいですね。
西はハットトリック武豊。人の方は勝つのが当然という感じすらありますが、馬の方はクラフト同様これからが楽しみな存在。マイルは短いとも思ったけど、問題ない勝利でしたね。ただ、毎回思うのは、この馬名、SS(サンデーサイレンス)産駒らしくなく、父サッカーボーイっぽいので、紛らわしいのですが。
JRAの新宣伝は、中居のは金掛けたんだろうけど、バブリー感が時代錯誤でイマイチ。あれなら馬主やってる堀江ライブドア社長にでも頼んだ方がいいでしょ。リアリティがあって。むしろ、一青窈の「ハナミズキ」(↑上。去年の曲だけど)が流れる、牧場のやつの方が好感触。ありきたりかも知れないけど、こういう宣伝こそ望むところ。今更ギャラばっかり高いタレントを我々の「血税」(笑)を使って引っ張ってくるのは止めて欲しいです、はい。さんまだって「ひょうきん族」のネタが見られたぐらいでしょう?JRACMでタレント使って正解だったのなんて、高倉健以来無いと思うのだけど。