小池発言に物申す

http://www.nikkansports.com/ns/baseball/p-bb-tp0-041215-0015.html
今更ではありますが、小池唯夫パ・リーグ会長の「岩隈問題」への提案は、その立場にある人からの発言とは思えない、子供の使い以下のものであり、仙台新球団ネタをずっと取り上げてきた当ブログで触れないわけにはいかないものであります。
その詳しい内容はリンク先に譲りますが、改めてその内容を簡単にまとめると、とりあえず来年はオリックスでプレー、シーズン終了後再度移籍を相談せよというものです。これを単なる先送りと言わずして何と言うべきか。これではプロテクトの正当性を主張する球団、他の選手同様プロテクトにあたっての「拒否権」を主張する岩隈投手、どちらにとっても何ら進展がありません。一年プレーするうちに移籍問題をなあなあにしていしまい、この話をなかったことにしてしまおうとでも考えたのかも知れませんが、誰にとっても意味のないこの「強い要望」は、この問題を更に混迷させ、長期戦への流れを推し進めただけではないでしょうか。
幸い(?)、岩隈投手はオリックス入り拒否、後は選手会に委ねるというはっきりした態度を取り、後は完全にオーナーサイドの妥協を待つばかりとなったのですが、相変わらずファン・選手に何一つ満足な説明の出来ないところを見ると、先のストから何も学ばず、進歩もない経営者、フロントは、どうも同じ轍を踏むのではないかと改めて考えてしまいます。
余談ですが、この新球団参入に対し満足な対応も取れないオリックス球団のオーナーにして親会社の社長が、小泉内閣の目玉である「規制改革」、「特殊法人民営化」と大きく関わる「規制改革・民間開放推進会議」議長だというのは、何か悪い冗談にも思えるのですが、所詮政治なんてそんなもんでしょうか。
(追記:ちなみにオリックスのプロテクトですが、楽天入りの礒部、福盛両選手は拒否、プロテクトにかかった中村紀洋選手はポスティングシステム使用でのメジャーリーグ移籍が許容されています。実績、年齢などの違いこそあれ、岩隈投手に不公平感を感じさせるに十分な内容で、この辺にも中途半端な実利のみを追求したオリックスフロントのお粗末さが見て取れる気がします)