寝ている間にやっていたこと

ただ寝腐っていても退屈なので、実家から下宿に帰る際、数冊マンガ本を購入。小説は先月欲しいのを買っていたし、ノンフィクションは出来るだけ心身とも健康な状態で読みたいので。

版元が共通なのは偶然です。前二つは野球4コマの古典。復刻版が文庫サイズで出ていたのは以前から知っていたのですが、探してまで買おうという意識はなく、この機会に購入。一番下のは最新刊なので、風邪に関係なく買うつもりでした。
しかし、今から見ると四半世紀前のプロ野球というのは、どことなく今の問題に通ずる構造を持っていたのですね。「タブチくん」に出てくるネタ、田淵トレード事件は勿論のこと、江川事件、老舗球団(巨人だけではない)の低迷、身売り問題。そこには経営者の影が絶えずちらつくのも、今と非常に似ています。結局、このプロスポーツはその病巣をずっと引きずって、現在のある種末期的な状態に至ったわけですが、25年後、「半世紀前と同じじゃねえか」とはさすがに言いたくないですね。
マンガ自体は以前にも見ているのですが、「獅子奮迅篇」は所沢近辺での暮らしが長くなったので、苦笑するところが多々。ギャグセンス自体は下手な最近の若手作家より、当時のいしいひさいちの方が遥かに面白いのですけど。しかし、今でこそつまらないぐらい強い西武ライオンズにも、こんな時代がほんの一瞬、あったんですよね。私は生まれてこの方、強く、(AK砲全盛期を別にすれば)退屈なライオンズしか知らないですから。