年寄り臭い話ですが

最近、何度か年上の人物と飲む機会がありました。私は基本的には年下より年上と飲む方が好みなのですが、裏を返せば私は年下の知人達に対し、自分が多くの先達から吸収してきたが如く、何か刺激を与えられているだろうか、という疑問もあります。
いわゆる「学生飲み」の場合、ただ騒ぐだけで、刺激を与えるもへったくれもないんですが、今更そういう飲み方はほとんどしませんし、元来私は飲みながら話すことに重点を置いています。説教だけはしないようにしていますが、私が話すこと、あるいは私の態度そのものは、彼らに良い意味で影響を与えたり、彼らの参考になったりしているのかという不安はあるのです。まずは楽しく飲むことが前提ではありますが、美酒ならまだしも、安酒で快楽だけを追求するのも何か虚しいという思いがありますし、特に日本の場合、酒の席というのは、その人物の素の人間性を知り、本音で向き合える数少ない機会でもあります。それだけに、そういう席は大事にしているつもりですが、私は彼らから何か得た以上に、何か返せているでしょうか?