ひとまずストを終えて

先週金曜に決定されたプロ野球のスト期間は、ひとまず終わったわけですが、この間、却って野球は注目を集め、また、それは比較的良い意味での注目だったのではと思います。優勝争いの時期にセ・パ両リーグとも1,2位直接対決を含む試合が流れたことは、勿論惜しまれるのですが、今週末の選手側のせめてもの罪滅ぼしとしてのファンサービスというのは、むしろ試合以上にプロ野球の原点を感じさせてくれるものでした。そして、ストに関し、選手会がファン離れを防ぐために腐心していることが伝わる一方で、多くの経営者は、無策から更に人心を選手側に向かわせたようにも思えます。
どんなに正当性のあるストでも長期化すれば、結果としてファン離れにつながるという危惧はありますが、今の状態であれば、選手会の側が大方の支持を集めていくだろうという予想は、この二日間で確信に近付きました。世論の支持を受けて、来期の新球団参入や、制度改革が進んで欲しいとは思うのですが、危機感の足りない経営陣は、今後の交渉でどこまで歩み寄るでしょう?